Unusual

糸井重里さんのやってる「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイトがあります。

 

いろいろなコンテンツがとても面白く、時々自分の中に「ほぼ日ブーム」が

起きて、熱心に読むこともありますが、なにしろ内容が濃いので

毎日観てたらほかの事に手が付かないんですよね。

 

ということで、ゆるーい「ほぼ日」ファンの私です。

 

ちなみにプロ野球はゆるーいスワローズファンです。

 

今日は久しぶりに「ほぼ日」を見に行きました。

「Unusual!」というコンテンツを興味深く読みました。

 

HubSpotというボストンのベンチャー企業を見に行った糸井さんが、

その会社の面白さを見に行ったつもりが、

「ほぼ日」という自分の組織についての考え方を語らされて、

それを「Unusual!(変だ!)」と驚かれる、という対談記事であります。

 

 

糸井さんはご存知のとおり、長いことフリーのコピーライターをされていた人です。

会社勤めが嫌で、やりたくないからフリーでやっていたそうですが、

今は50人の「乗組員(クルー)」をかかえる「社長」をやっています。

 

そういう人がどういう組織をどういう考え方で作っているのかが

惜しげもなく開陳されているわけです。

 

面白くないわけがありません。

特にいまから自分の医院を作っていこうとしている僕にとって。

 

”働く人たちはみんな、フラットなところにいる。
で、かつてトップにいた人は、
上にいるんじゃなくて、いちばん前にいる。
それは、いくらフラットな組織だといっても、
みんながそれぞれに助け合うように
かみ合っていかないと仕事にならないから。
だから、全体はフラットだけど、
いちばん前で行き先を見てる人が必要なんです。

 

”ぼくはずっとひとりで仕事をしていました。
で、自分がおもしろいことを考えられる、
ということについては自信はあるんだけど、
それを実行に移す人がいないんですね。
だとすると自分で場をつくるしかない。
同じ意味で、いつでも自分がなにかを
書いて表現できる媒体がほしくて、
1998年に、ほぼ日刊イトイ新聞という
インターネットのメディアをはじめたんです。
でも、はじめた当初は、
お金を稼ぐ方法はありませんでした。
だから、当時は、ぼくが別の仕事として、
広告をやったり、ゲームをつくったりすることで
なんとかやりくりしていたんです。
どうしたらいいか、
ほんとにわからなかったんですけど、
あるとき、自分たちのユニフォームとして、
Tシャツをつくろうということになったんです。
そしたら、このTシャツを欲しがる人が
ほかにもいるんじゃないか、
って言い出したやつがいた。
で、売ってみたら、思ったより売れたんです。
そう、グレイトフル・デッドのコンサートみたいに。

 

”ぼくたちが自分たちがほしくてつくったものを
ほしがってくれる人も増えていって、
とうとうそれだけで会社が
成り立つようになったんです。

 

”そばにいる人たち、隣人たち、
自分たちとも、まったく違う人たちとも違う、
友だちや隣人たちによろこばれるように、
ときには助けたりできるように、
やっていきたいと思っているんです。

 

”収益が得られるかどうかっていうのは
別の問題として重要ではあるんだけど、
収益も、読者の数も、それ自体が目的ではない。
その意味では、ぼくらは仕事をすること自体が
大事な方法であり、目的なんです。

 

”起点になる「動機」が一番大切であり、
同時に、見失いやすいんです。
「実行」や「集合」が目に見えやすい仕事であるぶん、
夢中になってると忘れやすい。
そのことは、よく気をつけています。