認知症と歯の本数

 こんにちは。衛生士の江本です。そろそろ梅雨明けかという暑さになってきましたね。今年の夏も猛暑なのでしょうか・・・。

 

 

 ところで最近TVや新聞などで認知症の方の行方不明に関することが度々とりあげられていますが、目にされたことはありませんか?

高齢社会が進むご時世、他人事ではないなと感じております。

 

 実は認知症という病を引き起こすことに、歯の本数も無関係ではないと言われています。特にアルツハイマー型認知症の発症においては、食事中の咀嚼運動(食物を噛む回数)が少ないほど「ベータアミロイド」という脳の神経細胞を壊しアルツハイマーを引き起をこすとされるたんぱく質の発生量が多くなるという実験結果が報告されています。認知症の約50パーセントがアルツハイマー型だという統計もあります。

 

歯の本数が減るとどうしてもやわらかい食べ物しか食べなくなってしまうということをよく聞きます。やわらかい食べ物は噛み砕く必要が少なくなるため、咀嚼回数も自然と減少してしまいます。

このような状態が長く続くほど悪影響が出てきてしまうようです。実際、アルツハイマー型認知症やその他の認知症の方の口腔衛生状態は、悪いケースが多いそうです。

 

 老齢化が進む現代ですが、80歳90歳になっても心身共に健全でいたいものです。若い頃から歯を失わないために、しっかり口腔ケアーをすることもポイントになってきそうですね。