CTと被ばく

CTを耳鼻科で顔面のCTや、複数の歯科医院でCTを何度か撮っているというかたからメールで相談をうけました。

そんなに撮っても大丈夫ですかとのことです。

 

その時の返信を転載します

放射線による体への影響は、「確率的影響」と「確定的影響」がありまして、「確定的」の方は原爆とか放射線治療などで、毛が抜けたりする障害のことで、一定以上の放射線を浴びた場合に受ける影響で、これはCT撮影の線量であれば問題となりません。

「確率的影響」は、ガンや遺伝的な影響ですが、線量に比例した影響を受け、どんなに小さな線量でも影響はゼロにはなりません。ただ、自然の中でも太陽からも放射線は浴びたりしてるのもあり、歯科のレントゲン撮影程度であれば、ほとんど影響はないと言ってもいいレベルだと思います。CTはそれより線量は大きいので、影響も大きくなります。歯科のCTは医科のCTよりも線量は小さいのですが、医科のCTでも歯科のCTでも、線量による影響と撮影することによる患者さんへのメリットを天秤にかけて、メリットの方が大きい時にのみ実施するべきだということが言われています。

ですからCTを撮影するということはそれが必要だから撮るということだと思うので、その必要性について担当の先生によく説明を受けられたら良いと思います。