新型コロナウイルス感染症に対する当医院での対応について

新型コロナウイルス感染症は全世界でパンデミックを引き起こし、我が国においても先週政府より緊急事態宣言が出されるに至りました。

 

歯科は高速回転する診療機器や超音波機器からエアロゾルが発生し、人と人の距離が長時間密接するコロナ感染リスクの高い職業です。

 

先般も厚労省から「歯科医師の判断により、(治療は)応急処置にとどめることや、緊急性がないと考えられる治療については延期することなども考慮すること」と通知が出ましたが、歯科医師の判断という曖昧な基準により、全国で様々な感染対策と歯科医師の判断の下で歯石除去等の処置が継続されたり縮小されたり延期されたりしているようです。

 

当医院におきましても、

1)来院者には付き添いも含め全員に体温測定とスクリーニングのための問診表への記入をお願いし、リスクの高い人を診ないようにすること。

2)スタンダード・プリコーションと呼ばれる標準的な感染防護措置を行って、術者と患者との間の感染を防ぐ

3)術前のイソジンによる含嗽

という対応を行ってきていますが、それでも不顕性感染者から感染するリスクを完全に排除できたと言い切るわけにはいきません。

 そこで患者様および歯科治療にかかわるスタッフの院内感染予防と私共の診療室がクラスターの発生源となることを防ぐため、当面の対応としてさらに以下の対応を取ってまいります。

 

・歯石除去や歯周病の検査など、緊急性の低い処置の延期

・緊急性と必要性の高いと判断した状態に関してはできる限りの感染対策を講じたうえで実施

 

わが滋賀県は今のところ(4月11日時点で)34人の感染者とのことで京都大阪には及びませんが、これから増加することが予想されますので、このような判断に至りました。

 

まだ近辺の歯科医院ではそこまでの診療体制の縮小は聞き及んでおりませんが、これは私個人の判断であり、各医院さんの判断は感染対策とリスクについての考え方によって異なると思いますので、ご留意ください。