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穿孔の封鎖で歯の保存に成功した症例

初診時の主訴 歯の痛み
 診断 根管穿孔による根尖性歯周炎
処置

メタルコア除去→穿孔部の消毒と貼薬

→根管充填と同時の穿孔封鎖

→支台築造後e.max®クラウンで修復

治療回数 8回 約3か月
費用

治療当時170,000円(税込) 

現在の同様の治療 207,900円(税込)[2025年9月現在]

経過 歯肉の違和感は消失、11か月後にレントゲンで治癒傾向を確認、術後5年経過観察中
リスク 根尖膿瘍の再発の可能性、歯根破折のリスク
術前X線
術前X線

年末から痛くなって、病院の口腔外科で切開、点滴を受け、「抜歯しかないでしょう」と言われたという方です。

 

その後、痛くなったり引いたり腫れたりして次の病院では歯根端切除術を行う予定でしたが、それでいいのか不安になって当院に相談に来られました。

 

左上4番です。このレントゲンでは黄色い丸で囲んだ歯です。

 

太い金属ポストが入っています。「これを取ると歯が割れる可能性が高いので、歯根端切除しましょう」と言われたそうです。

 

当院では、CTをとってみました。

CTを撮ってみてわかったことは、金属ポストの先端が歯根から逸脱しており、その先端を中心に病変が拡がっているということでした。

根尖には病変はないので、歯根端切除術では良くなりません。また外科的な治療では金属ポストの周辺の感染源を除去して封鎖することは極めて困難です。

 

そこで、歯根破折のリスクはあるものの、金属ポストを除去して、金属ポストの逸脱による穿孔部分をバイオセラミックセメントで封鎖するということを主眼とした治療計画を立てました。

 

金属ポストは運良く、比較的容易に除去できました。こういうのって事前の予想が外れることも往々にしてあるので、あきらめたらいけませんね。

術中顕微鏡写真
術中顕微鏡写真

根管中央の赤く見えるところが金属ポストが突き抜けていたところです。

歯髄腔の中に出血してきています。

 

 

感染源を除去して消毒が終わったところです。なんだかきれいにみえますよね?見えませんか?

 

 

水酸化カルシウム製剤のビタペックス®を充填ているところです。

 

 

病変の部位にビタペックスが溢れている様子が見えます。

 

ここが病変の原因ということがはっきりしました。

 

それから3週間後・・・

 

 

ビタペックスを除去すると、穿孔部には白い石灰化物ができていました。

 

 

近接する根管は清掃、消毒してガッタパーチャポイントで根管充填し、同時にバイオセラミックで穿孔封鎖します。

 

 

この日の術後レントゲン写真。前回溢れていたビタペックスはきれいに吸収されていました。

 

症状は全くなくなっています。

 

 

それから2か月後、オールセラミッククラウンで修復が完了しました。

 

術後X線写真
術後X線写真

病変もきれいに治りました。

手術もせずに済み、歯も抜かずに済んだので、大変喜んでいただいています。

術後5年問題なく経過しています。

 

治療回数 8回 治療期間 3か月 費用 170,000円(税別) 

           現在の同様の治療 207,900円(税込)[2025年9月現在]

#再根管治療  #MTA使用 #マイクロスコープ使用 #穿孔封鎖

 

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